みかずきのいえ

 
 · 

トライガンスタンピード 最終回感想【ネタバレ】

おはようございます、みかずきです。
アニメが続々と先週今週でおわっていきますね!

今期はトライガンスタンピード・バディダディーズ・トモちゃんは女の子(会社付き合い)をゆるーーくみていましたが、
トライガンとバディダディーズはOPが非常によく、トライガンは特に神がかったレベルだったと思います。
※当時における現代の攻殻機動隊レベルなんじゃないかしら。
`;:゙`;:゙;`(゚Д゚*)←初めて見た時の衝撃

【以下感想ネタバレ】



以下、最終回まで見終わった感想を書いていますので、
未視聴の方は回れ右でお願いします。

お兄さんであるナイブズは終始ちょっと悲しい気もしたというか、彼は物理的に飢えも渇きもしない人だったけど、でもヴァッシュよりも、というか誰よりも「渇き」飢えていたと思う。
飢えも渇きもない人なのに、不思議と一番なにかに取り憑かれたようにその力のありようと共有を渇望してたんだなぁと。

そんな彼に、弟への愛情だけは備わっていたからより複雑なものがあったと思います。
もちろん、彼の渇きを癒すものへの共有として媒介するという意味でヴァッシュを「必要」な認識はあったと思うけど、あれほどまでにプラントの同胞への想いが強いところを見ると、ヴァッシュへの認識はただの媒介者としてではなく、真に同胞の中でも弟だからこそ、という愛情がチラつくところに彼の不器用さを感じていました。

力の持つ者と持たざる者(兄弟)の、渇きの違いが決定的で明白で、潜在的力の違いも明白。
振るう力の使い方も持つ者と持たざる者で違う
大墜落についても、持つ者にとっては最高に気持ちよかった事で、持たざる者にとっては生涯背負うギルティとして刻まれて。
何もかもが対照的で、なんだか2人ともまとめて可哀想だなと見ていて感じました。ちょうど10話あたりくらいでしたでしょうか…

ちょうどそういう意味での「かわいそう」というシンプルな感情にまみれている時に、このアニメはなんと
まさに文字通り直接釘を刺してくる展開が繰り広げられたのです。しかも、その感情がロベルトのおじさんの命という重い重い代償となる事になって…
文字通り、額面通り釘を刺されるんですよね。
釘がグサグサとんできます、メリルの放った「かわいそう」なのは、人間の傲慢でありエゴであり、そして素直さであり、偽りないやさしさでもあるし、また、それが残酷でもあるのでしょう

今回その人間の感情の代償をロベルトのおじさんは命で支払うことになり、メリルは受け取ったデリンジャーという遺品と共に彼女の中のギルティとして刻まれたわけで。
インディペンデントのふたりは本当につらく悲しく「かわいそう」なストーリーだったと思うし、ヴァッシュの抱える罪の償いがヴァッシュの考えで合っているのかは分からない。

でも、それも「持たざる者としての贖罪のひとつ」だろうなと思うし、ヴァッシュがそう思うのならそれも一つの形としてありなんだと思いました。
なんだろう、持っていても持っていなくても、それこそ世界を変えられるなんて言うことはできないと言うか。
インディペンデンスの求めることが何かに(今回は人間…引いては星や自然?)に寄り添うことがヴァッシュの出した結論なら、それもありなんだと思う。

もちろん、高次元におけるプラントや星の生き物の害として人間を断定し排除に向かうのも、私たち人間から見た家に巣食う害虫駆除と同じく、高次元からみたらきっと、プラントを救おうとしたナイブズの行動も理解できない事もないのかなと思わなくもない。

今回の話はそんな悲しいインディペンデンスの2人の中で、ヴァッシュの方にはまだ救いがあって、彼が世界なぞ変えられるわけがない中で培った小さな小さな身近な絆が、
人間としての制裁をうけたあとたくましく立ち上がったメリルの強い気持ちで、意識を失っていたヴァッシュの心に彼女の声が聞こえることで話が急展開を迎えるんですね。

こういう展開っていいなって私はおもうわけで。
心という意味でひとりぼっちのヴァッシュを、存在を色々みてきて代償も捧げてなお、
「ヴァッシュさんは何も悪くない!」
と信じてくれるメリルの存在は、それだけでヴァッシュには何にも代え難い光の声なんじゃないかなと考えました。


そんなこんなな感想となりました。
結構真面目に書いた…( 。゚Д゚。)

真面目に書いたよ!!

原作は未読、アニメだけの感想となります。