みかずきのいえ

 
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アニメ ダイの大冒険最終回 ネタバレ感想

おはようございます、みかずきです。

今朝9:30の全国再放送を以て、ダイの大冒険2年間におよぶ放送を1話から100話まですべて視聴できました。

とても楽しかったし感無量です。

 

すでに原作が終わっている大昔の作品なので制作の段階できちんと全体をバランスよくわけられていたのでしょう

どの回も無駄がなくそしてダラダラとひきのばされずに、キリッと終わった事をかんがえると

アニメっていうのは原作が終わってから始めるのが視聴者も制作側もいいんじゃないかなと感じました。

 

個人的にはさすがジャンプ作品というだけあって、そもそも原作の方がだいぶダレた作品でもあったなというのは

大前提ですね(;'∀')

アニメの話数で把握しても2/3はバーンパレスにいると思うので私が知っているダイの大冒険はそもそも2~3割程度だったんだなぁと思います。それでもダイ大の名言やよさをけっこうわかっているつもりになっていたので、後半が原作の段階でいかにひきのばされていたのかというのはよくわかると思います。

 

それを差し引いても余りある名作だと思いました。

 

一番好きだったキャラは30年前も元魔王ハドラーでしたが、100話視聴が終わった大人になった今でも、私の一番最推しキャラはハドラー様でした。本当に本当に一番人間味があって、味のある男の中の男でした。

世間的にはポップが人気ですが、個人的にはその陰でもっとも挫折を味わっていたのはハドラーだったのではないかなーと思います。

また彼はビジュアルも醜いものでしたが、なぜか不思議とかっこよさがあったと思います。

 

出番もそこそこ多く、ポップの次に鼻水を多く出していたような気もしますが、

彼が光ならハドラー様は闇の部分。光届かぬ彼の芋クサイ成長が誰よりもみじめでプライドが高く

みにくく、汚れた所から最もしぶとく男くさく、だれよりもたくましく成長したなと感じます。

 

たくさんの奇跡を起こしてくれました。

原作では動きや声がなかったので、アニメの方では本当に感動しました。

演じられた関さんには感謝の気持ちでいっぱいですね。

 

まぁ私はディズニーの美女と野獣の野獣が本当に好きでかっこいいと思っていて、彼が人間になったときに

ドン引きして「野獣のままがよかった」と本気で思っている性格なので、そもそもかっこいいのネジがずれているのかもしれませんね(;'∀')

死ぬとき以外誰もハドラーさまについて言及はありませんでしたが、最初から最後までハドラーさまらしかったと思います。

 

 

また、ポップもこのアニメを見る上で欠かせない存在です。

フレイザード当たりの時まではダイが主役感あったんだけど、最初にポップが頑張ってフィンガーフレアボムズを2発?3発?だけ打ってみたりとか、竜騎衆?に頭をつかってベギラマ使ったり、かっこよくベタンを使ったり少しずつ成長が感じられたのは、とてもわくわくしました。

メドローアを取得してからはメドローア頼みになってしまい、あとは魔法というより頭を使う方に変わっていったので、個人的にはもう少し最終戦でも魔法使いの技量側で成長がみたかったかなぁと思ったかな。

ポップはもともと初期以外はかなりメンタルが強いと思っているので、頭脳と技量を両方バランスよくやってくれたら私も好きがハドラー様にせまったかな?と思わなくはないです。

(…が、ハドラーさまは男臭いという強い色気があるからなぁ)

 

物わかりのいいヒュンケルとマァム・レオナの成長があまりなかったのは少しさびしかったですね。

バーンパレスのギミックやバーンの名の付く3名の設定がちょっとくどかったので、ここを仲間たちの成長ややりとりに割けてたら最高だったかなーと思ってやみません。

(後半ちょっとダレちゃったよね汗)

 

天地ナントカの構えの3回攻撃はさすが大魔王でした。あの設定はすごいなと思いました。

ダイの剣が途中ずっとバーンの左胸に刺さっていたので、設定上もったいないなと思っていたのですが

最終回をみてなるほどと納得しました。

 

途中アバン先生がでてきて「戦場の分析・指導者役」が必要というのにかなり納得がいってなるほどー!!と膝を打ったのですが

それをレオナに託した時に感動さえしたのですね。そうか、レオナの役どころはこのためにあったのか!適職じゃないかと。

おも…っ…たん…だけ…ど、あれ?

スポーツに監督するコーチがいるように、戦況を分析しプレイヤーを冷静にまとめる人がいるのです。

 

それでフェザーもたくさんレオナってもらっていたと思うんだけど…(´・ω・`)

フェザー使ったけどドラゴンの騎士にはあまり効果がなかったというか遅延というよくわからないハンデがあったり

ボールにとじこめられたりと、なんかこう、レオナって…という扱いにも90年代を感じましたね。

 

結局は仲間がポップ、ダイのみで戦う感じにはなったので、それでこれだけの長時間バランスは90年代の悪しき風習かなぁ、ちょっともったいないなと感じました。これはアニメスタッフは何も悪くないというかアニメスタッフはすばらしいと思ったので、

なんというか当時のジャンプの進行によるところだと思います。みかずきは若干ダレてました。

 

せめてレオナがコート上の監督として補助の力を発揮し、その代わりアバン先生が早々にヒュンケルみたいに退場してればよかったかなと思うんだけど、ヒュンケルの方が先に退場してしまったのでけっこうびっくりしました。

だったらラーハルトの蘇生はいらなかったような…気もしなくもないような…

 

まぁでもあの時代のジャンプはどの作品(名作)も必ずダレるので( ̄▽ ̄;)

 

そんなこんなで多分当時のアニメを今の時代に復刻させても、銀英伝とダイくらいしかよさが伝わらないだろうと思う所があるので

もともとの原作の根幹のところがすばらしい作品だったんだなと思ってやまない再放送でした。

脚本を執筆された三条先生は、普段私はあまり作者や制作陣に「先生」をつけないのですが、彼へは先生という言葉を

敬意をもってつけて呼称させていただきたいと思います。

 

すばらしい名言ばかりでした。ダイの大冒険。

 

個人的にはダイの大冒険以上に「このレベルの高さで」復刻してほしいのは、スラムダンクですね。

名言が多く、90年代特有の熱さとパッションのある作品です。

 

 

ひさしぶりに最後まで安心してみていられるアニメでした。

30年前に自分の成長とともに次第に読まなくなっていたので、「あれって結局どうなったんだろう」が

30年越しに続きを見る事ができて、本当にすっきりしました。

 

他でもない、名作ダイの大冒険ですからね。制作陣に感謝です。8クールおつかれさまでした。