みかずきのいえ

 
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青天を衝け 3話感想「栄一、仕事はじめ」

おはようございます、みかずきです。
今年は特に前半、インプットの年だと思っているので、とにかくスケジュール詰め込んでます。こんなに学べる環境ほかに人生でないからねっ←コロナ禍

青天を衝けは個人的におもしろいなぁと感じます。
ストーリーの根幹が「歴史的物語」ではなくて、心理描写というか心のやりとりというか。そのキャラクターらしさをだす出来事のやりとりなのね。
結構歴史に忠実的な感じを昨今の視聴者…じゃないな、レビュー書く人たちって好みやすいと思うけど、私はこんな感じの偉人達は、その時どんな会話をしていたかとか、何を思ったであろうかっていう、
盛大な妄想の二次創作作品を見たいのです。
だから、今回も栄一の才覚が現れたと言う出来事の内容だけではなく、
ともに江戸へ親といってちょっと鼻にかけたような感じで戻ってきたところ、ほんのちょっとの自信だったり大いなる「見聞きした」経験だったり、才覚だったり、活動としての経験値の無さだったり、
応援してしまう母親の矛盾した気持ちだったり。

母親役の和久井映見の、言動の食い違いに苛まれる演技とか、
栄一の足らぬ経験値を父親への本当の憧れから培った能力でカバーしながら困難を乗り越えた所とか。
全てが完璧じゃない中で、父親によくやったと褒められた時とか。

そんな不安定な感じでなんともいえない大人への一歩を熱量で踏み出す主人公が、じつに90年代のアニメ風というか。
青臭くって好きだなぁと感じました。


楽しいと思うよ、今回の大河ドラマ。
いつもみたいにお堅くなくって。かといっていつかの江のときみたく砕けすぎてはない。

あくまでも職人の目線でありながら、陽気なのです。


私は渋沢栄一という偉人が幕末どうかかわったのか、全く知らないので今後が楽しみで仕方ないですねv

堤真一演じる平岡円四郎がかなり嫌々ながらご指名が入ったようで笑、ものすごい粗暴ななんとも言えない不真面目そうな人ですね、あのバカ真面目な一橋慶喜との絡み、大丈夫なのでしょうか(^◇^;)滝汗

一橋慶喜は、少年役はキラリと光るよい子役がやってましたが、草彅剛演じるに代わってから少々微妙です。
棒読みに感じてしまうんだなぁ
↑徳川斉昭の竹中直人が名演こえて怪演すぎて、その温度差ギャップは逆に見もの。
もはや双方違う作品のキャラ同士の掛け合いにみえる奇妙なシーンでしたが、ある意味コテコテの昭和の父親があふれんばかりの熱気を

さめきった平成っ子にぶつけている構図ですねこれは。
世界観の違いをこれでもかというほど感じるし、父を言い負かしてなお、斉昭が慶喜の周囲の家臣のいなさに憂いを感じるところがあることに、胸を打たれました。

ああいうシーンはああいうシーンを力の構図や出来事として描くのが男性作家だと思うのですが、今回はあの温度差のシーンを「息子にはあの冷えた心を溶かし共にいてくれる家臣がおらぬのではないか」と案じてくれる父親の不器用な視点として描いてくれるところが好きなのです。

わからない人は私が何を言ってるのかわからないと思いますが、そういうツボが毎度この作品にはあるから、世間がどう言おうと私は見ちゃうんですよね。

ほら、家慶が病床で言うセリフもそうなの。自分は斉昭のこと嫌なやつだと思っていたけど、そなた(その実子である慶喜)をみていると、そうではなかったのかもしれないと思う
と…。

こういうところ好きだなって思う。

時間もあることだし、しばし見守っていきたいと思いますよんv